嘘八百3千丈、またバカなこと考えた(別宅)

ヒマにあかせてバカなことばかり考えています。思いついたら何でも書き込む、内容の真偽は保証出来ません。「amebaブログ」と重複投稿中です。)

建築現場ってワクワクしません?

近所に大きな農家があり、少し離れた畑で蕪を作っておられました。いわゆる生産緑地っというやつで、毎年蕪が沢山うわっていたのに去年は様子が異なり雑草が生い茂っていました。お年を召されてやめられたのかな。それとも駐車場かアパートあるいは電気畑にでもするのかなと、思っていました。

ところが予想に反してそこは雑草畑のまま、そのかわり軽トラが出入りしていた本家のほうがが解体されていました。

 

屋敷が取り払われると、残ったのは広大な空き地。本当に広大で、さて、跡地に何ができるのか楽しみ。スーパーだと良いな。美味しいファミレスも悪くないな。

そうこうするうちに建築計画の看板が立ちました。そばに行ってみると、残念ながらお店ではない。なんと建売住宅22戸。まあ、贅沢なお住まい、ローン借りまくってやっとこさ狭い家を手に入れる一般人と比べると不条理を感じます。

ご当人にしれ見れば、固定資産税は高額、メンテも大変、遊び暮らしたわけでなく土にまみれて蕪作ってきたわけですから、文句言われる筋合いじゃないのでしょうけれど。

 

そして工事が始まりました。広い土地にトラック、ユンボ油圧ショベル)が走り回っています。穴掘って、バケットで土を掬い、ダンプカーに積み込む、またくるりと回って土をならしたり叩いて固めたり。器用に作業するので見ていて飽きません。

そんなやつが、3台も走り回っていて、まるで怪獣同士がバトルしているかのよう。

数日経つとすっかり平らな地面になって、今度はコンクリートミキサーが出入り、職人さんが石を積んだところに流しこんで外壁のようなものが作られていく。

 

いくらヒマだといってもずうっと見ているわけには行かない、時々見に行くだけなのですが、その都度形を変えていって、そのうち瀟洒な住宅が出来上がる。ある日見に行くと乗用車が停まっていたりして、あ、巣箱に鳥が入った。

 

建設現場ですか、そうですか、そうおっしゃいますけど、解体現場はもっとワクワクドキドキしますよ。

まず生い茂った庭木を取り除いて廃屋の廻りを片付けます。

そのあと、家の廻りに天幕をめぐらせ、重機をいれて壁を壊していくわけですけど、その前に、中のものを取り出して捨てていきます。

 

そうです、ここです。

絵や骨董なんかがあっても、うちら美術品かどうかはわかりませんから、そんなの無視。ひたすら運び出します。そうすると思わぬものがでてくる。この間も、ゴミのなかから札束がでてきました。金庫なんかが残されていることありますが、無理やり開けても、普通中にはろくなもの残っていないです。解体してたら縁の下に壺があって、そこで見つかったこともありました。

ネコババしてバレたら信用に関わりますから、一応施主さんに届け出ます。感謝されてお礼いただけたりします。ケチややつだと、ありがとうの一言でおしまいにしようとする方もおられます。そういうときは、税務署にも届けておきましょうかなんて言ってみればいいんです。

 

でも、おいしい話ばかりじゃありません。鬼門は冷蔵庫。

大抵は空か、だらしのないご家庭だと、古い食品がのこっていたりしますが、こういうのは開ける前から重さでわかります。

この間は、なにか重いと思ってこわごわ開けたら、ありましたね、あれが。参った参った。もちろん慌てて警察の届けましたよ。パトカー来たり、新聞社が来たりして大変でしたよ。

 

この仕事やっていると世の中のこと大抵わかりますよ。スリルがあってやめられません。